456京都公式

ノック 終末の訪問者の456京都公式のレビュー・感想・評価

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)
5.0
いつもいつもどんでん返しを期待するなんて
心が汚れているのですよ
登場人物を信じましょうよ
そしてまずは全てを受けいれましょう
せっかく2023年らしく
多様性のあるいろんな立場のひとが出てきているのだから
彼らの背景や人生に想像力を働かせることが
この作品を鑑賞する意義だと思うのです
ホラー要素にしても
直接的な映像にせず
それこそこちらに「勝手に」想像させてるんですから
アニメ大国日本人にとっては
出てくる災厄は特に目新しいものではないけど
これだけクセの強いひとをキャスティングした時点で大勝利だと思う
ところで
わからないということがいかに怖いかというのも
シャマラン作品の基本ですが
あなたは訪問者たちの主張を理解しましたか?
アタクシは結末を知った今でさえ
どの選択が正しいのかわかりません
前に「アメリカン・ヒストリーX」をみたときにも思ったのですが
狂信的であろうとなかろうと
他人を説得するのはホンマに大変なこと
あと
いつも感じるのだけど
シャマラン作品って「ウルトラセブン」のエピソードみたいですね
某庵野氏にはこんな作風で
「シン・ウルトラセブン」を撮って欲しいなぁ