456京都公式

フォロウィング 25周年/HDレストア版の456京都公式のレビュー・感想・評価

5.0
このタイミングで
リバイバル上映されている
クリストファーノーラン監督作品

オッペンハイマーは長すぎて
鑑賞を回避しているのだけれど
この作品はいい具合に短い

この作品の監督のだーれだクイズがあったとしたら
かなりの正答率になるのではないか
浅はかなアタクシはデヴィットリンチと誤答しそうだけど

低予算映画というのは
つまるところ人件費の問題なのだろうか
その観点から
山崎貴ゴジラ班がミラクルだと賞賛されているようだけど

ノーラン監督が映す最低限のロケ地とセットと役者が
素晴らしい脚本(センス)によって
モノクロなのに骨が軋むような
生々しい映像に仕上がっています
低予算ゆえ
映像に写るすべてが必要なものばかりなのです

逸れた話をすれば
スリーピースバンドにハマってしまうアタクシの嗜好も
そういう理屈なのかも知れません

どんでん返し映画には
主人公が起死回生で胸スカするパターンと
その真逆になる胸糞パターンがありますが
アタクシは圧倒的に本作のような結末のほうが好きです
すべてのキャラクターが必要で
ムダな「脇役」がいなくなるからです

この作品でノーラン監督は
映画の教科書を
完全に書き換えたと思います