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喜劇 特出しヒモ天国のtapes201のレビュー・感想・評価

喜劇 特出しヒモ天国(1975年製作の映画)
5.0
「わたしたちの芹明香」阿佐ヶ谷ラピュタ滑り込んできました。最高でした!大盛況!捨てたもんじゃねぇ!
んにしても芹明香に尽きる。池玲子もかすむくらいの大暴れ。女優としての格の違いがまざまざと。本当に凄い。
山城新伍は狂言回しに徹した抑えた芝居、その分、拓ぼん(刑事!)が一人で東映カラー背負って大 暴れ、といっても、完全に実録路線w。
聾唖のストリッパーでてくるところは、コミさんこと我が敬愛する田中小実昌氏の小説「ミミのこと」、最後、零落した拓ぼん絡みで刃傷沙汰は牧村監督の名作、「玉割り人ゆき」など思い出しました。
森崎監督が、東映でということで、タイトル通り松竹の喜劇シリーズ的か。山城新伍が、渥美清、拓ぼんが、小沢昭一に当たるんでしょうか。しかし、そうなると、寅さん的な、松竹お得意の女性は女神的な崇高さ暖かさ、人間賛歌に収束されてしまった感、個人的には一寸残念ではありました。
ぶつくさいいましたが、これはあくまでも東映配給だからこその愚痴であって作品自体は、素晴らしく面白かったっす!
個人的には、タイちゃん、 川地さん(カルーセル麻紀を女と信じて追いかけて来て発覚、暴れて落ち込むも立ち直りがめちゃくちゃ早いところが最高だった)など嬉しかったですが、何と言っても藤原釜足が白眉。昔は、こんな糞ジジイいたんすよね!大ファン。あ、余談ではありますが、東映魂炸裂の拓ぼんが、屋台でボコられるところ、日雇い諸 氏が、渡瀬恒彦と名和宏と室田日出男と志賀
勝と野口貴史と深作欣二、屋台のオヤジが工藤栄一だったんすね。。最初の四人はわかったんですが、どうりで、芹明香へのお触りっぷりといい、拓ぼんへの蹴りといい…怖すぎる…個人的に溜飲の下がる名シーンでした。
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