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大いなる罪びとのtapes201のレビュー・感想・評価

大いなる罪びと(1949年製作の映画)
3.9
【2021/133】ロバート・シオドマク『大いなる罪人』1949/DVD。ベタなギャンブラー物だけどこれは強烈。グレゴリー・ペック大熱演、カジノでの高揚/虚脱/絶望を自在に演出するシオドマクにそれを身体一つ表情一つでエモーショナルに存分に演じ切るペック、ってのがクールな印象だっただけに意外。撮影も地味に凄くて、教会を出てからモノローグのオーバーラップをバックに夢遊病のようにカジノに吸い込まれるシーンの流れるようなクレーン撮影、質屋での鏡/虫眼鏡を使ったトリッキーさ、ある意味クライマックスである教会で告白、贖罪の光に包まれ、ズームアウトでキリストがドカーン、的なシーン、ペックが肩入れしてたギャンブラーの葬式でガードナーが教会を出る一瞬の後ろ姿と呼応してたりするでしょ!とか勝手に盛り上がり、今だとベタなんだろうけど込み上げるものが。共演陣も素晴らしくエヴァ・ガードナーの美しさは勿論、ギャンブル狂で卑屈だけどプライドは高い、でも悪党になりきれない小心者の善人、という藤原鎌足あたりにやってほしい役柄をウォルター・ヒューストンが、終盤に出てきて強烈な印象を映画に刻むエセル・バリモアがヤバい。案外評価低いみたいだけど朝から胸が抉られる思い。#AvaGardner #GregoryPeck in #TheGrearSinner by #RobertSiodmak in 1949. #ClassicHollywood
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