jonajona

呪詛のjonajonaのレビュー・感想・評価

呪詛(2022年製作の映画)
3.2
なんだか話題になってるらしく周囲で同じ日に2人別の人から『Netflixの呪詛って面白いらしいよ』と言われ気になり鑑賞。

冒頭とラスト付近で、ロッキーホラーショー的なライド形式を採用するという確かにフレッシュな演出があったのでこれは面白い!と思ったが、総じて言えば背中の痒いところに手が届かず孫の手欲しいんですけどってホラーシーンが割と多くてあんまり乗れなかった。いいアイデアはいっぱいあったけど演出の詰めが…て印象。
終始おかんをあまり好きになれず目的も不明確でそれが一番でかい。

体感型の演出で、一緒に詠唱するのは楽しかった。
あとわりとぶつ切りでてんこ盛りな展開も若者のYouTube世代をターゲットに『どこで切ってもそれなりに楽しめる』形を狙ってのことなら戦略がちってことなのかと。

娘がいるという天井のナニカとお母さんが手を繋ごうとすシーンの緊迫感がこの映画の中で1番好きだった。(しかしそこもシーンとしてのオチが弱いのよな…腕持ってかれる位起きてほしいよ)
ホラーはシーンごとの恐怖描写に三段落ちみたいに最後スカッとする(くらい怖いってことだけど)飛躍要素が欲しくなるけど、そこが中々なかったような気がする。

あと単純に時系列を交差させる展開運びがある種叙述トリックとして機能させるために採用されてるぽいのだけど、開幕すぐにわりと物語上のトリック?大オチに気付いてしまうので最後まで見ると『でしょうねえ!?』という感じ。
それより時系列をいじって並走させることで今どこなのか?異様に混乱して分かりづらいだけだったので、それが1番ネックだなあ。
2020年、て表記したり6年前、て表記したりは確かに回想シーンでうっかりしがちなやつなのですが客観的に見るとこうもイライラするかと勉強になった。現在はどこ!どこから6年前で20年はいつ!?みたいな笑
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