「あいつを助けたい」
「拒む人を助けるのは無理」
「俺の心配はするな。山が俺を傷つけたことはない」
平均スコアを下げてしまったら申し訳ない。全然好きになれない作品だった。山の雄大な風景と、役者さん達の演技は良かったから、原作小説が自分に合わないんだと思うけど、それにしても非常にスローなテンポと静かな場面の連続に、何度も見る手を止めてしまい、見切るまでに1週間かかった。
ピエトロとブルーノの少年時代のやり取りをもっと見たかった。
大人になってからのアレやコレがもう全部モヤモヤして…見ていて全然爽快じゃない。
悩んで苦しんでばかり、それが人生のリアルでもあるけど、いやいや、そんなの関係ない。
ピエトロとブルーノ、ホントに親友だったの?お互い言いたいこと言えてたの?あまりにも2人とも喋らなさすぎじゃない?
幼少期の別れを拗らせすぎじゃない?仲直りってそんなに難しいの?
それもこれも、言葉足らずすぎる父親が悪いんじゃ?とも思ったり。
磨けば光る利発なブルーノの可能性を広げるために面倒を見たいだなんて、良い人だなって一瞬思ったけど、いやいや待てよ、
ブルーノの親父とろくに話もしないで勝手に進めたらアカンやろ、仁義は通さないと。そりゃブルーノの親父キレるよ(ブルーノの親父が、息子の可能性を潰した超毒親ということは大前提として)
そのせいで自分の息子との関係最悪になっちゃったし、都会に出て行った息子には連絡も取らず、他所の息子と擬似親子をやってたなんて。ええ…?
威厳のある父なんだったら貫いて欲しかったなぁ
何事に対しても煮え切らず、いつまでも自分探しをしてるピエトロにもイライラするし、
2人の間を行ったり来たり、何か全ての元凶な気がするラーラにはムカつくし、
ホントは誰よりも山を出て行きたかったはずなのに山に甘んじてしまったブルーノは哀れだし、
なんかもう、、みんなのやってることが全然好きになれなかった。ダメだった。
無骨な男の友情物語を期待して見たからか、予想よりもドロドロな人間関係と内なる想いについていけなかった。
あと、せっかく綺麗な山の風景なのに、画角が正方形?で画面の両端が切れてたの、もったいなかった。
ピエトロがブルーノと山小屋を修理してるところの画とか、ノスタルジーなBGMとかは良かったんだけどなぁ
喧嘩する時はちゃんと喧嘩しよう?
男ってホントに口下手なんだから、、っていうのでは語れないと思った。ピエトロとブルーノだからああなっちゃったんだな、、
ブルーノはずっとピエトロのこと子供の頃のように「ベリオ」って呼んでくれてたのにな…