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プアン/友だちと呼ばせてのkassyのレビュー・感想・評価

プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)
3.0
オンライン試写にて

『バッド・ジーニアス』のバズ・プーンピリヤ監督の最新作。監督の才能に惚れ込んだウォン・カーウァイがプロデュース。
若くして亡くなった監督の友人に捧げられた半自伝的作品。

余命短い親友の元カノへの別れの旅に付き合う主人公。元カノたちがタイの各所におりロードムービー的な楽しみ方も出来る。

随所にオシャレなギミックや編集や美しいカットもあるのだが…本当にバッド・ジーニアスと同じ監督なのか?ってくらいテンポが悪い。映画のテイストが違うとはいえ、ゆったりもったり。
良くも悪くもウォン・カーウァイっぽさが出ていて、なんとも言えない気分になった。

カセットテープになぞらえて、前半A面は元カノ達を巡る旅、親友から秘密を打ち明けられてからの後半はさながらB面。(なお後半はネタバレ禁とのこと)

ただこの後半がなんとも後味の悪さを覚えた。人間隠し事もあるだろうし、悪い事もするだろうが…なんだかなー!
全体的に死を前にした贖罪の旅なので、善人なだけではないのである。
ヒヤリとさせられた。

身分の格差やら嫉妬を交えた一筋縄ではいかない友情。それを超えた時が真の友情…?
踏まえてもやっぱり後味悪いしテンポ悪くて退屈。
編集や映像は綺麗。
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