ミレイ

ミセス・ハリス、パリへ行くのミレイのレビュー・感想・評価

4.0
子どもの頃、繰り返し読んだ本「ハリスおばさん、パリへ行く」が映画化されたと知り、胸いっぱい懐かしい気持ちに。

家政婦の未亡人ハリスおばさんが、雇われ先のお家で見たクリスチャン・ディオールのドレスに一目惚れ。“しぶちん(節約)”してコツコツお金を貯め、パリにディオールのドレスを買いに行く!という冒険、子供心にわくわくしたものでした。ウエストがキュッとして裾が優雅にフワッと広がったドレス、憧れたなー。

映画のハリスおばさんは、本での印象よりも、ちょっと若くてお綺麗✨
パリのオートクチュールの世界に場違いなおばさんが飛び込んできて、物怖じしない明るさと人生哲学で、そこにいる人たちに思いがけない化学変化を起こしていく··· 温かい人と人との繋がりを、人の善意を、沢山感じられるお話です。
最高級のディオールのドレスは素敵。でもそれ以上に、手に入れるまでの過程や協力してくれた人たちとの出会いはもっともっと素敵な宝物だったんだね。子どもの頃、どうしてこのお話が大好きだったのか、ようやく解ったように思いました。
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