YasuhitoArai

變臉(へんめん)/この櫂に手をそえてのYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

3.8
ウー・ティエンミン監督作品。
変面王と呼ばれる大道芸人の王(ワン)は、仮面早変わりの術の達人だが、芸を伝授する実子がいなかった。芸は伝統的に男の子に教えられてきたため、クウワーという男の子を買う。しかし、男の子だと思ったクウワーは、実は女の子であったが・・・という話。

子どもの人身売買、誘拐、親のいない子の描写があったり、子どもがけっこう泣くので見ていて辛い。また中国の風習で、女の子より男の子の方が大事にされるということが、クウワーにも悲劇を与えていて、悲しい。

説話的な内容。出てくるお芝居の話と映画のストーリーがリンクする。
額に血が流れる人観音の顔が良かった。
そして最後のクウワーとワンの笑顔に心から良かったねと思える。

オープニングの色とりどりの衣装、爆竹が美しい。
変面の芸を実際に見たら面白いだろうなって思った。
将軍という名の猿の顔つきがいい。
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