こんな命がけの作品
満点付けずにはいられない
ロシアの反体制派アレクセイ・ナワリヌイさんの活動密着ドキュメンタリー作品。
オープニングから自分が殺された場合のコメントを聞かれたりしても返しは頭良さそうだしギャグも通じるし、人として魅力的で早速心を奪われてしまった。
しかもなかなかのイケメン。
奥さんもモデルさんみたいに綺麗だし子供たちもめっちゃ可愛い。
プーチン批判を行い、現状のロシアを変えようと行動するも邪魔され潰され、しまいには毒殺未遂が起こる。
病院へ搬送される場面なんかも映されていて緊張感が増す。
ロシアで治療を受けるものの原因を隠蔽されるのを恐れドイツの病院へ搬送。
ほんとポリティカルサスペンスを観ているような展開。
この作品の1番の見どころは中盤で、その暗殺者に自ら電話をかける場面。
「殺害内容について言うか?言わないか?」胃がキリキリするような展開。
作りもののような本当の話なんだよなぁ。
信じられん。
後半ロシアに戻るシーンは緊張感MAX。
大切な家族もいるのに危険を冒してでも続ける意志とは?
そして彼を動かす原動力と使命感は何なのか?
本当にすごい人だよ。
ただドキュメンタリーを見る時に必ず考えるのが「このドキュメンタリーはどこまで本物か?」という事。
「ナワリヌイさんが良い所だけ見せているのではないか?」という疑惑はやっぱり拭えない。
都合の悪い事は伏せてる可能性もある。
ただこんな問題作を世に放ってしまった事はやはり事実な訳で、命の危険に晒されるのも確実。
そんなリスクを負ってまで訴えるって事はやっぱり真実なのか。
ドキュメンタリー作品の奥深さを改めて感じる作品でした。