Kei

ヴィレッジのKeiのネタバレレビュー・内容・結末

ヴィレッジ(2023年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

重く、明るいとはいえない
120分の中に日本の社会の縮図としてムラを題材。
そこに日本のエンタメとされる能が反映されてる。
映像美も含め、藤井道人監督でしかなしえない作品。

流星さんが生きた優が、これでもかって位 相手に感情を抑え暴力に絶え生きてきたのかと思うと心が痛くなった。
言葉の暴力も普段の日常生活と重ね合わせてしまった。。

美咲が現れたことによる優の変化、表情から声のトーンまで。
流星さんは、0や1でもない表現にとてもひきこまれる。

そして、素晴らしい役者さん揃いでした。古田新太さん、中村獅童さん、西田尚美さん、一ノ瀬ワタルさん。
若者として 奥平くん、作間くん。
この二人の行く先の対比。
龍太の若いノリの笑顔や軽さからの結末。
恵一の純粋さがゆえの結末。
ラストシーン~私はこれが藤井監督の光と受けとりたい。

そして能の演目 邯鄲 が考えさせられる肝となるとは。恵一は優に対して憧れてるのが強く、純粋で夢として置き換えたのか。未だに確信はないけど…

一切、横浜流星ではない。
優の最後のシーン。
台詞ではない台詞 として表情、全身から生まれたものが とてつもなく目に焼き付いて離れなくて。
優でしか体現、出来ない表情。
心の中、もっと知りたい。

また劇場に行きます。
Kei

Kei