相続した親戚の家に越してきたアリソン、就職面接に行こうとしたらバスルームでゾンビに遭遇した彼女は、ちょうど家に来たガールスカウトの紹介で悪魔退治の業者を呼ぶ。
ゾンビではなく悪魔の手下だった死霊との闘いの中で、アリソンは自身の家系に秘められた過去を知る、というストーリー。
ジャンルとしてはホラーコメディに分類されている本作だが、それほどコメディ要素がない。
たしかに序盤は結構笑えるのだが、ストーリーが進むにつれてシリアスというか、普通のホラーになってしまう。しかし、かなりの低予算なので作りがどうにも安っぽく、シリアス展開とはミスマッチ、はっきり言えば退屈。
それなりに頑張っているアクションも入るのだが、別段盛り上がるほどではない。
やっぱりもっとコメディに振って欲しかった。
ただ、別次元からやって来た悪魔ゼイタックスの本体と最終決戦が始まってからは面白くなる。
昔の特撮番組のようにストップモーションで動く悪魔、ファミコンのような音楽、横スクロールシューティングのようなビーム攻撃など、レトロゲームチックな演出は妙な魅力があって楽しかった。
エンディングではアリソンが悪魔退治のメンバーに加入するのだが、次なる敵は猫股になる予定だとか。（漢字で「猫股」と画面にドーンと出てくる）
まあ次回作はさすがにないだろうけど…
ところで猫股って英語でCat Goblinなんだ。知らなかった。
