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最終頁のarchのレビュー・感想・評価

最終頁(2021年製作の映画)
3.0
監督の臭みがなく、「コロナによって1つの本屋が潰れた」という事実を端的に捉えている。切実な店長の悲哀と惜しむ客の感情に作為性を感じさせない、適切な10分であった。
時計のネジを巻くシーンが、時計の止まった時間を再始動させる店長と否応無しに進む時間の中で潰れていき、過去のものとなっていく店の皮肉な関係性を表現していて、そこに諦観と覚悟が滲んでいるように見せる優れたシーンになっていた。


『ポラン』という長編版はどうなってんだろ。気になる
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