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ザ・メニューのmoekoのレビュー・感想・評価

ザ・メニュー(2022年製作の映画)
3.5
ジュリアン・ストローヴィクがシェフを務める孤島のレストランの、ある日のディナーの様子を描いた作品。
例えば有名レストランのドキュメンタリーなど、レストランの苦悩を描いた作品はいくつか見たことがあって、イッちゃってる部分もあるけど、これもそういう作品なのかな?と思います。きっと色んなメッセージが込められているんだろうけど、わかるような、わからないような。ふんわりと伝わってくるものはありました。詳しいことは考察とか読もうかな。
ただ、マーゴが言ったことは凄く共感できて、料理は楽しむもの。食べる側は勿論のこと、作る側も楽しかったら素晴らしいし、食べる側は作る側も楽しいと思えるように敬意を持って料理を楽しむべきだと思いました。それが、高級料理であっても、家庭料理であっても、ファストフードであっても。と言うか、そうしないと楽しい食事にならないですよね。でも、中には高級レストランの食事ができるという高揚感だけで満足して料理を味わわない人がいたり、料理について蘊蓄を垂れたり批評したりする人もいて、それでその人達が楽しいなら良いけど、私は苦手です。ほんとに楽しい?美味しい?と思ってしまいます。お店の人だって、何出したって手叩いて喜ぶんじゃない?とか思っちゃいそう。的外れかもしれないけど、そんな部分でこの作品に共感しました。
また、動物は生きるために食べるけど、人間は楽しく生きるために食べていて、なんと欲深い生き物だろうとも思いました。でも、それが人の業。私はこれからも楽しく食事していこうと思います。ここで一体何の宣言かわからないけど(笑)。
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