moeko

X-MEN:ファースト・ジェネレーションのmoekoのレビュー・感想・評価

4.0
世は冷戦時代。かつてナチスに所属し、エリックを苦しめた存在であるショウは、米露の戦争に火を付けようと暗躍します。CIAのエージェントの依頼を受け、チャールズとエリックはX-MENを結成し、ショウに挑みます。
シリーズ4作目がウルヴァリン誕生秘話なら、本作は初代X-MEN誕生秘話。プロフェッサーX、マグニートー、ミスティークを中心に、メインストーリーでもお馴染みのキャラクターが登場します。プロフェッサーXが下半身麻痺になった原因、マグニートーのヘルメットの由来、2人の関係、そして、2人とミスティークとの関係など、X-MENファンが知りたかったことが全て詰め込まれた1作です。こういう作品があるとシリーズに深みが増します。たまらんかった。楽しかった。心の中で涎垂らしながら見ました。
それにしても、エリックの心の闇が深い。心が成熟する前に心に深い傷を負ってしまったが故に、心が傷に育てられ支配されてしまったという感じ。殴られて育った子どもは、人を殴るようになってしまうのと同じですね。どうしても復讐に走ってしまうのも、チャールズと袂を分つのも、仕方ないと思えてしまう。苦しいなあ。
何とか本当の自分を受け入れようとするミスティークの姿も印象的。そこに差した光がエリックだったのに、X-MEN3作目であんな結末を迎えるのだから、それを知ってしまっているが故にこちらも苦しい。
その他、ウルヴァリンも一瞬登場します。前作、本作で明らかになったのが、メインストーリーではチャールズもエリックもおじいちゃんになっちゃってるけど、ウルヴァリンの方が倍以上長く生きているということ。それなのにチャールズやエリックの方が老成しているのはどういうことか(笑)。
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