碧

カラオケ行こ!の碧のネタバレレビュー・内容・結末

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

原作は数年前に既読だったけど、あまり覚えてなくて、映画を観る前に再読し、どハマりした。
和山やまさんがすき・評判がいい・綾野剛さんが割と好きでなんとなく観ようかな〜って感じだったので観てよかった〜!!!!
綾野剛さんは大昔、子供の時に出演作を観たきりで、こんなに演技の上手い人なのかと驚いた。狂児じゃないのに狂児だった。『ブレット・トレイン』であきらかに別物なのにちゃんと原作のエッセンスが活かされているのを観て、そのときはじめて「映画化ってこういうのもあるんだ」って感動したんだけど、その時と似た感動があった。
原作にないシーンも自然でおもしろくて、受け入れられるものだった。映画部の栗山くんよかったな〜。栗山くん自身にも思いを馳せてしまうくらいによかった。聡実くんは幽霊部員だから、普段はきっと栗山くんがひとりで映画を見ることが多いんだろうけど、学生時代のそういう心地の良い孤独の時間って、大人になってもすごく大切なものだと思う。

狂児の紅歌唱シーンはノリの良さにびっくり笑。ヘドバンと掛け声に笑っちゃった。たしかに、「紅だあああ!」って叫ぶくらいなので、ヘドバンしたり掛け声あげたりもするかもしれない。カラオケに本気すぎる。
好きなシーンはいっぱいあるけど、やっぱり聡実くんが地獄(トイレ)の狂児のために歌った紅が本当に本当によかった! あの後半の声の掠れ具合を耳で聴いて、「ああ、聡実くんは最後のソプラノを合唱コンクールじゃなくて狂児のために燃やし尽くしたんだ」と実感ができた。映画だからこそ感じられたものだと思う。
好きすぎて3回観たし、また今週も観ます。
この映画に携わったすべての方と原作の和山先生に心の底から感謝しています。
碧