このレビューはネタバレを含みます
おもしろかった!
原作の独特でシュールなコメディ感、を出すのは苦戦している印象。
映画としてまとめるために、聡実の成長(声変わりという肉体変化、その変化を受け入れる精神変化)に軸を置いていたのは良かった。
「映画を見る部」の存在もよくて、“映画”という時間を支配する媒体だからこそできる“巻き戻せない”という点が、青春のひと時を上手く表現していた。
ドラマとかでもできたんだろうけど、映画として一本で綺麗にまとまっていた、さすが野木亜希子の脚本
ヤクザもただのキャラクター設定だけではなくて、ダッシュボードの指、聡実が絡まれるシーンとか怖い。
聡実も怖がってたし、そうなりながらも自分から連絡してしまうのは、彼は成長してるけどまだ子どもなんだよな、と感じさせる。
もちろん原作の絵とは違うんだけど、聡実役の斎藤潤から、和山やま作品感が出ていて良かった。