カタパルトスープレックス

カラオケ行こ!のカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
3.6
山下敦弘監督のコメディー映画です。和山やまの同名漫画原作で、野木亜紀子が脚本。

原作漫画は一巻で完結の中編なので、映画化ではエピソードやキャラクターが加えられています。「映画を観る部」とかは映画オリジナルの設定。あと、映画の方がよりキャラが立ってる。原作のオフビートな感じは残しつつ、笑いの演出がメリハリついてる。この辺、脚本家としての野木亜紀子の技量は際立ってると思いました。

コメディーとして成立させる演出はとても良かったし、実際に声を出して笑いました。ただ、変声期の悩み方は名刺の使い方は原作のほうが良かったと思う。細かい部分だけど。

キャラクターは岡聡美君(斎藤潤)がとてもかわいい!原作の聡美君もいいけど、このかわいさはズルい。あと原作の飄々とした狂児もいいけど、綾野剛の演じる軽やかな感じもとても良い。

すっごい名作ってわけじゃないけど、とても楽しい映画でした。こういう肩の力が抜けた作品ってたまにはいいですよね。