高校生ではなくて中学生である理由、選曲がX JAPANの紅である理由がちゃんとあって物語を生んでいる。最後の歌唱シーンは熱く胸に来るものがあった。
『ひるね姫～知らないワタシの物語～』の高畑充希によるday dream believer
ドラマ版『火花』の菅田将暉と桐谷健太による浅草キッド
等々、"俳優が歌う誰かの曲"のお気に入りにはなるかもしれない。
だがしかし、綾野剛演じる狂児が最初から全然歌ヘタじゃない。寧ろ上手いまである。1位を目指すならともかく、ビリを取らないという目標において、まったく練習の必要性感じさせない。(他のヤクザの方が格段に下手なのも、いや負けるわけ無いだろと思ってしまう。)その違和感はずっとあったし、結局もとが上手いために上達の幅も見えてこなかった。綾野剛ともあろう役者が音痴を演技できないはずがないので、演出なのだろうが、原作通りなのか？漫画で音痴をどう表現しているのか気になる。
合唱部の熱量もあまり見ないタイプの温度感で、ブレーキになっていた感じがする。
