最初はおしとやか見えたエマ・ストーンが、徐々にあざとい本性を表して宮廷での地位を得ていき、女王の横の席を狙う政略バトルコメディ。
女王に気に入られ始めてからのエマ・ストーンの我が物顔に変わっていく様子にゾクゾクする。
女王の、わがままでありつつも好みの人の意見には左右されたりする人間臭さが良かった。年老いて、一般的な女王像に反するようなおばさん感も人間臭さに一役買っている。
衣装はどれもえげつないセンス。特に従姉妹の騎馬姿には見惚れた。
『籠の中の乙女』『哀れなるものたち』に続いてヨルゴス・ランティモス作品は3作目の視聴。前2作よりも設定が突飛でない分スッと入ってきた。