3、2、1で一番怖いものを教えて。
パーティはあんたがいないと退屈だった。お酒を飲んで煙草を吸って背伸びをしても大人にはなれない。君の長い髪とシャワーで流れていく泡、息遣いが伝わる距離で見つめる。幽霊なんて信じてないよ。
まだ帰らないで、私をひとりにしないでね。
死体のふりは難しい。血が出るまで自分の手を噛み切ってみて。肺を水で満たすなんて楽しそう。秘密を打ち明けたり隣で眠ったり。互いに惹かれあっていても「好き」と言葉にはしない。些細なデタラメがすべてを壊してひと夏の儚い恋を薄暗い湖へ永遠に閉じ込めた。忘れられないラストを何度も反芻する。