猿山リム

レジェンド&バタフライの猿山リムのレビュー・感想・評価

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)
1.5
 劇場の予告を観て・・・
 信長と濃姫のエピソードを敢えての横文字タイトルで古沢良太が筆を執るならば、普通の作品で終わるはずがないと確信して鑑賞。
 ・・・・・・
 普通の作品で終わっていた。

 現代劇の男女を信長と濃姫に置き換えたラブストーリーなのかしら。
 や。それにしても、もっと山場を拵えることは出来たと思うんだけどな。
 元々は、若社長を陰で支える世話女房的な構図だった物を、会社の方針で尖った部分を削っていった結果、普通になってしまった・・・のかな・・・といった感想。
 そんな部分もあるのに、全体的に見るとそういう映画ではない辺りにそんな印象を抱かせる。

 濃姫が輿入れする所から、本能寺の変まで。
 信長周りの有名なエピソードは一通り押さえつつ、ラブコメ的な要素やら、なんとなく足しつつ、戦略や戦術的な戦国物の痛快な部分も削って・・・。
 高校生が頑張って作った信長の人生ダイジェストのような物を見せられた。

 信長なんて色んな人が色んな角度から描いているわけで、そんな中とくに珍しい解釈があるわけでも無く、何故という思いも浮かぶ。
 
 敵の動きを手玉に取る、ミステリ的展開の合戦を夫婦で組み立てる、そんな歴史絵巻を期待したわたしがまちがっていたと言うことなのでしょう。
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