猿山リム

ビッグ・アイズの猿山リムのレビュー・感想・評価

ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)
4.3
 上映当時、ポスターやチラシで興味を持ち観る予定だったが見逃した映画をDVDにて鑑賞。
 ティム・バートンでこの画風なので、なんかそんな感じのファンタジーをイメージしていたら、実話ベースの物語だった。
 
 男運が悪い主人公は、子供を連れ夫から逃げて街へ出る。
 当時はアメリカも男性主導の社会で、女性が子育てしながら生きるのが辛い時代。
 彼女は絵を描く才能こそ有れど、それしかない。
 絵を通じて、親しくなった男性と恋仲になりスピード結婚。
 ・・・そんな悲哀劇。

 字幕では「夫から逃げる」吹き替えでは「夫を捨てる」と、まったく違う訳になっていた気がするが、元々どっちなんだろう。

 特典を観ると、あの裁判のシーンは誇張ではなく、抑えたらしい。
 現実はもっと突飛なパフォーマンスがあったようだ。
 エンターテイメントとして、むしろその突飛すら誇張したくなるとも思うが、そこを抑えて流れを整えるのが才能なんだろうね。

 思っていた話とは違うけど、これはこれで面白かった。
 ちょっとおかしく思う展開もないではないが、事実ベースなら仕方がない。

 もともと、このイラスト・・・絵画に引かれて興味を持ったこともあり、元の絵画にも興味を持てた。
 まぁ目の大きな人物画って、日本のアニメや漫画は大体大きめだから、ヲの字に刺さるデザインではある気がしなくもない。
猿山リム

猿山リム