TAK44マグナム

追想のTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

追想(1975年製作の映画)
3.9
これは子供の頃、テレビで放映されたのを観ちゃって、強烈なトラウマになった映画です。

ドイツに占領されているフランスで、主人公が家族を小さな村へ疎開させます。
主人公だけが遅れて到着すると、ドイツ兵たちによって村人はみんな虐殺されていて、娘は射殺、奥さんにいたってはレイプされて火炎放射器で丸焼きにされちゃっていました。
怒り狂った主人公は、銃を持つと、ドイツ兵たちに復讐戦を開始します。

主人公は医者であり戦闘は素人なんですけど、舞台となっている城の秘密部屋とかに精通しているんでゲリラ戦を仕掛けることが出来るんです。
それにしてもあまりにも素人しちゃ強すぎるんですが(苦笑)、まるでシュワちゃんみたいに次々とドイツ兵を倒してゆきます。

トラウマの原因となったシーンは、何といっても火炎放射器で奥さんが焼かれてしまうところです。
その、容赦ない炎の威力に、人間がいとも簡単に消し炭になってしまうことに大変なショックを受けたんですね。
広島の原爆で、人間が影だけになってしまった写真をみた時と同じ様な感じで、いつまでも脳裏を離れないほど強烈でした。
幸せな家族の姿も映し出されるので、余計に黒焦げの死体が悲しくて、このシーンと、最後にドイツの隊長を火炎放射器で燃やすシーンのふたつは本当に鮮明に記憶に残っています。


テレビ放送にて