以前からある意味話題だったのは知っていた今作。マリリンの知識はほぼなかったので鑑賞後、マリリンの真実の人生との違いを確認。実在する人物を扱ったフィクションというのが問題というか、真実の中に嘘を上手く混ぜていることで真実のように思わせているところが悪質に思えた。
マリリンの人生を悲観的かつ、悪い方向に向かっていくだけを延々と描くので、こちらには悲劇のヒロインとしか見えない。本来のマリリンは冷静に自分を俯瞰して見ていて、自己プロデュースも上手い賢い女性だったらしいのにそこは全くと言っていいほど描かれていない。きっと幸せだった時間も、もっとあったはずなのに。
ひたすら雑に扱われ、マスコミや芸能界で良いように扱われ、性的搾取され…この描き方だけで終わってしまう事にこれはもうセカンドレイプに近いのでは…とすら思ってしまった。
アナ・デ・アルマスの演技は素晴らしかった。でも、あんなに脱がせる意味とは？美しいけど見ていてだんだん辛くなった。
