まふ

ミスエデュケーションのまふのレビュー・感想・評価

ミスエデュケーション(2018年製作の映画)
3.5
こういう正しいと思って他人を強引に変えようとする人って、どうしてそう簡単に他人を変えられると思ってるんだろう、といつも不思議に思う。自分がそこまで他人に影響を与えられると思っている自惚れの強さは、さすがこんな施設作るだけあるなって感じ。
この施設長も主人公の叔母も、本人達自身の事を心から理解しようとしたり、尊重していないから自分との違いを受け入れられず恐ろしいとさえ思っていそうに見えた。こちらからすれば彼等の自尊心を奪い、尊厳を傷付け踏み付ける姿の方がよほど恐ろしかったけど。受け入れているかに見えた皆もどんどん綻びを露わにし始め、心を壊していく様は見ていて辛かった。
ジェンダーって思春期だと余計に揺れ動くものだと思うし、ゆっくりと自分で導き出していけば良いと個人的には思う。その人自身で辿り着いた答えが唯一の正しさじゃないだろうか。
とりあえず途中の宗教エアロビクスみたいな映像はアホっぽくて良かったです。
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