まふ

フェアウェルのまふのレビュー・感想・評価

フェアウェル(2019年製作の映画)
3.8
悲しみと笑いって表裏一体だなと、こういう作品を観てつくづく思う。笑い合う日々があるから悲しみが深まり、悲哀が行き過ぎると妙に可笑しさが込み上げてきたり。
余命を告げる告げないは、作中でも語られている通り文化の違いが大きいようだけれど、個人的な意思よりもその国の決まり事のようなもの優先なのかと何だか切なってしまった。それでいてあの締め括り方。狡くて良かったな。
オークワフィナって、比較的明るくて強くてサバサバしたキャラクターを演じる事が多いイメージだったけれど、今作の何処か自信なさげで酷い猫背で、でも明るくて心優しいビリーという役の彼女も素晴らしかった。後半、涙ながらに語る姿には貰い泣きしてしまいました。
こういうとき、何がその人にとって正しいのかって難しい。伝えるも伝えないも大事な人を思い遣っている事は同じなのにね。
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