このレビューはネタバレを含みます
めちゃくちゃ好きなホラーだった。あの笑顔が焼き付いて離れない。。
冒頭の唐突な自殺シーンも、妹が車に向かってきてうわってなるシーンも、電話がかかってきたと思ったのに、のシーンも怖すぎて好き。
笑顔の人に追いかけまわされて殺される恐怖よりも、周りの誰もそれを理解してくれない恐怖のほうが身に染みて感じられた。この呪いに今までかかってきた人が、医師、会計士、大学教授など、社会的ステータスがある程度高そうな人ばかりなのも印象的だった。人から尊敬、信頼されていたりする人が、周りから見たらいきなり正気を失ったようにしか見えなくて、見放されていくのが見ていて辛いし怖い。
このスマイルの呪い自体が、精神病のメタファーのように感じられた。周りの人から辛さを分かってもらえなかったり、遠ざけられたりしてどんどん追い詰められていく様が、誰にでも起こりうることとして感じられて怖かった。
ただ、最後が、結局救われないのが後味が悪いだけでなく、結局何が言いたいのかが分からなかった。人はトラウマを乗り越えられないということなのか。いろんな意味が救いがないな。。
また見られるかと言われたら怖くて無理かもだけど、良きホラーだった！
