このレビューはネタバレを含みます
楽しんだー！
ジェームズ・ワンとブラムハウスの関わるホラーの安定感。
ただ良くも悪くも、思っていたほどは怖くなかったので、私のようなヘタレでも映画館で見られるくらいのちょうど良い怖さだった。予想していたようなグロも全然なかった。途中一瞬だけ映った人が、「透明人間」のエリザベス・モスにめちゃくちゃ似てた。
あまりにもAIのミーガンが優秀過ぎて、途中までは感情面でのフォローも完璧過ぎて、これ人間のいる意味あるのか？人間とAIの違いとは…？とか星新一的な問いが頭の中をぐるぐるしてしまった。それでも、ラスト近く、ケイディがミーガンの良いところについて話すインタビュー映像が全てだと感じたし、希望が持てたな。
あのミーガン役の子の演技とメイク、すごすぎた。。動きといえ見た目といえめちゃくちゃロボットだし程よい不気味さが良かった。
ただ、よく分からなかった点もいくつかあった。
まず、ケイディの両親の描写について。冒頭のシーンでは、そこまでケイディと仲良しな雰囲気も感じず、夫婦仲も少しピリピリしているように感じられて、これが意図した演出なのか、そうだとしたら何故なのかいまいちわからなかった。ケイディがミーガンに依存することを描くなら、ケイディにとっての両親の存在の大きさをもう少し強調するのがセオリーのような気もして、どんな意図があったのか気になる。
あと、ミーガンが社長と助手を殺した理由って何だったんだろう？社長が「ミーガン危険だから開発禁止！」とか言い出したなら分かるけど、そういうわけでもないし、ケイディに不利益な存在でもなかったし。常に冷静にケイディを危険に晒す存在を排除していたミーガンが急に快楽殺人鬼になってしまったような気がしてよくわからなかった。むしろあのセラピストさんがやられちゃうほうが納得感があるしショックさ倍層した気がする。ケイディ＆自分を危険に晒す奴だけを冷静に排除するマシーンのほうが個人的には怖いし好みだ！
有名なミーガンダンス、イカレ感が良かったけど、事前に一定の状況、感情でダンスをするようプログラムされてるとかの伏線を張ってくれたらもっと燃えた気がする。少し唐突に感じたかも。
まだまだ考えたいことが一杯あるけど、パンフ売り切れで残念だった。続編も楽しみ！
