舞台は南アフリカ、かつて白人による虐殺事件が起こった集落。
ケープタウンから虐殺追悼碑に訪れたひとりの白人写真家タイラは、地元で偶然見つけた美しい女性、シヤと出会い惹かれ合うが、、、、
鑑賞後、胸の中にはやりきれなさが色濃く残る。
シヤの恋人であるツェポは白人をひどく憎み、恨んでいる。
タイラ(白人)とシヤの距離が近づくことで凶行に走り出した彼、ほんとうに怖い。
「ごめん」という台詞にムカつきすぎて「ごめんじゃ済まねえだろ」と思わず呟いてしまった。
常に一緒にいる友達はツェポよりはまだ理性が残っているのだけど、ツェポが人一倍白人を憎んでいることを理解しているからか、シンプルに恐れているのか、常にツェポの言いなり。
このふたり(主にツェポ)がやったことは最悪、どんな理由があろうとも許されないのだけど、どうして白人に対してここまで憎悪を募らせるのか、その経緯を考えると、、、、
そしてツェポが知ってしまったタイラのルーツを思うと、、、、
許されない。それでも許されないけれどね。
とてもむなしくて悲しくなる。
慰めと共に終わるものの、あまりにも悲劇的。