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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)のmaのレビュー・感想・評価

4.4
さあ!今年のコナンたちは函館の街で大暴れするぞ!!
これから観に行く方は、アニメ916、917話(恋と推理の剣道大会)、983、984話(キッドVS高明〜狙われた唇)、そして「まじっく快斗」を半分くらいでもいいから(そして出来たら「YAIBA」も、、)観る、または読むことを強く強くお勧めします!!



↓↓👐ネタバレ👐


まず、今年は連載30年だからか、いつもより演出が豪華だったような気がする。作画に粗が目立ったけれど、そんなことはどうだって構わないほどに面白かった。

五稜郭、お宝争奪戦、土方歳三。武器商人の名はカドクラ。なんたらカムイが想い起こされるのは仕方ない、、!お宝と聞いて「砂金か、、?」と思ってしまうのも、「バラガキ、、!」と呼びたくなってしまうのも、、仕方ないんだ、、!

今作は蘭が平和のアシストに尽力するのが友達想いで良いよね。函館山はビッグ・ベンより上か?と平次に問われて即答してみせた蘭が本気で好き。今回人に振るった唯一の暴力が聖を退場させるために致し方ないものだったのもとても良くて、思わず笑ってしまった。

そして今作、メンズたちがとにかくかっこいい!!!!平次とキッド、コナンはもちろんのこと、今回オリジナルキャラとして登場した福城聖も、YAIBAの沖田・鬼丸もかっこよすぎた。

戦いを乗り越え、ビッグ・ベンを凌ぐ函館山で愛しの和葉についに想いを伝える西の名探偵!!

コナンシリーズをちゃんと追っているファンなら最初から分かりきっていることだが、服部平次という男はとにかく間が悪い。とにかくロマンスの神様に嫌われている。それは日頃から彼が和葉に対して素直になれないどころか、「言わな分からんのか!気色悪い!」みたいな最悪な態度を取るからバチが当たっているのだとわたしは思っている。

そんな服部平次の一世一代の告白。aikoのこぼれるような歌声とともに、さすがにボロッと涙があふれてしまったが、原作ならまだしも、映画でなんて尚更実るわけがない。伊織がグレネードを取り出した時点で確信してはいた。紅葉、伊織、ファインプレー。

そしてラストである。読者の間で長年の謎だった、新一とキッドの顔が似すぎ問題。

死んだはずだったキッド(黒羽快斗)の父・黒羽盗一が生きており、しかも彼は工藤優作の兄だったことが明かされる。つまり工藤新一と黒羽快斗は従兄弟だった。ふたりに血の繋がりがあるかもしれないという疑念はずっとあったけれど、黒羽盗一が生きていたとなると、これから物語にどう絡んでくるのかが気になって仕方がない。

そして序盤で中森警部が騒ぎ立てる中に「あのときお前は旅行が当たったんだよな」みたいな台詞があったが、それすら伏線だったことに驚く。ずっとともに事件を追っていた道警の川添刑事は実は黒羽盗一の変装で、本物の川添刑事は当選した旅行で休暇を取っていたからだ。こんなにも綺麗な伏線を久々に見て興奮したし、黒羽親子が同じ手口を使うことにも感動した。

劇場の誰もが息を飲む中、上映が終了し明るくなった瞬間に平次の夢女(夢女:夢女子。2次元キャラに恋をする女性のこと)が叫び出したのでさすがに吹き出してしまった。わたしの友人も含めて平次の夢女は愉快な人が多い。

2025年の映画、軸は長野県警。なんといっても諸伏高明がいる。これはまた重要な回になりそうである。
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