2024年最初の映画は正月に地上波放送されたこちらの作品となりました。
昔から大好きだったコトー先生。
しかし、その集大成とも言えるものがこんな胸クソ映画だとは…
新年早々、観てとても嫌な気持ちになりました。
明らかに自分より重症の患者を目の前で処置してるのに、自分の順番はまだかまだかと急かす島民たち。
鼻血まで流している先生と妊婦の彩佳さんをどこまでもこき使う島民たち。
そして先生が倒れても、誰一人駆け寄ってこない島民たち。
そもそも、台風なんて今までに何回も来て慣れてるだろうに、なぜ暴風雨の中みんな出歩いてケガをするの?
産婆のババァも薬は飲みたくない、避難所には泊まりたくないと我儘放題。
イライラ要素しかない。
映画館まで行かなくて本当によかった。
唯一キンプリの子(ハント先生)だけ感覚がマトモだなと思ったけど、そもそも離島医療の限界云々以前に、島民たちの意識(民度)の低さが問題なんだと思う。
前から思ってたけど、コトー先生ってちゃんと給料もらってるのかな?
「うちでメシ食ってけ」とか「この野菜持っていって」とかで往診代もうやむやにされてそう。
みんなが完全に先生の優しさに甘えすぎだし、こういうのを "やりがい搾取" っていうんだろうなとしみじみ感じた。
ラストシーンの解釈も分かれそう。
誰もセリフがないので、願望とか走馬灯のような感じもするし、あの島が変わらない限り、私は「生きててよかったね」とは思えない。
あと、マトモな感覚を持っていたハント先生すらも島に取り込まれたようで震えた。
何が伝えたかったのかな…
今までずっとヒューマンドラマだと思って観てきたけど、これって一種のホラーだったのかな。