スピード感があって、映画自体は面白かった。
サスペンスなので政治に疎くても楽しめるし、男性にもオススメしたい作品。
渋い演技派俳優陣が脇を固める中、ケンティーも堂々と主人公を演じていた。
仕事に対する真摯で直向きな姿勢が本当に立派で、応援したいという思いがまた一つ強くなる。
俳優としてのこれからのさらなる成長を期待したい。
しかし、肝心の "おまえの罪" がビミョー。
正直、犯人の要望はほぼ逆恨みだと思う。
「どうして私たちばかりがこんな目に…」という気持ちが強く、そこにしか目を向けれていない。
決して悪くはないのだけれど、もう少し深みがほしかった。
というか、なんというかもっとこう国家を揺るがす驚きの秘密とかが隠されているのかと期待していたので若干拍子抜けしてしまった。
相手に「おまえの罪を〜」などと言う前に、自分たちの経営方針や事業計画の甘さを見直せと言いたい。
誘拐に巻き込まれた孫娘がただただ可哀想。
無いとは思うけど、宇田晄司がバッタバッタと政界の闇に斬り込み、罪を自白させていく側で活躍するアナザーストーリーを希望しています。
