JunichiOoya

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのJunichiOoyaのレビュー・感想・評価

3.0
ワシントンポスト=メリル・ストリープvsニューヨークタイムズ=パトリシア・クラークソンという目線で見物した。

①方やオーナー、方や雇われ人というところでクラークソンはあくまで現場の人。原稿の最終直し(入力)はあくまで自身で、という矜持に好感。
②一方で取材対象キーパースンとの切った張ったのやり取りを自分でやり切るのか上司に譲るのか(そもそも権限を与えられていない)という広義の中間管理職的立ち位置にも好感。
③映画の見栄え、ということについては大掛かりな新聞印刷工場を見せることのできる前者に対して電話とメール、そしてPCディスプレイという「こぢんまり」とした舞台しか出せない現在の建て付けを、どう映像的に演出するのか、という点で苦労もあったろうし残念ながら成功しているとは言えないように思った。

記者二人の家庭をのぞかせてくれたのと同じようにクラークソンの家庭も見て見たかったし、何よりミラマックス陣営のそれがほぼスルーされていたのは、映画に説得力を持たせる面からもどうなんだろう、という感想です。
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