朝方変な声鳴き鳥

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けの朝方変な声鳴き鳥のレビュー・感想・評価

4.3
#MeToo運動が世界に広がる大きなきっかけを作った、ニューヨーク・タイムズの敏腕記者2人の奮闘を描いた今作。

自分は社会派の中でも新聞記者ものが大好物のため、案の定大当たり。

今作が、今年度のオスカー戦線で全スルーというのが色々と勘ぐってしまうが…
アカデミー協会もワインスタインおじちゃまから沢山いい思いさせてもらっちゃった過去もあり、今更「この映画ブラボー!よし良い子だから飴ちゃんあげちゃう。」なんていけしゃあしゃあと諸部門にノミネートした日にはどの面下げてだもんな~。

初めからほぼ終わりまでむかむかする映画だが、その分″Republic″ボタンが気持ちいいのなんのって!

現実はここまでドラマティックでは無いのだろうが、社会派エンタメものとして上手く脚色もされて見やすくなってるので、大変おすすめ。

ハリウッドの大物を糾弾することに意味がある。もし公にできれば、世界中の職場などにはびこるセクハラ加害者に警告を与え、被害者に勇気を与えことができる。
このような台詞が印象に残った。

被害者の方々が奪われた時間は戻らないですが、未来を生きる人々のために勝ち取った歴史的勝利ですね。