朝方変な声鳴き鳥

ガタカの朝方変な声鳴き鳥のレビュー・感想・評価

ガタカ(1997年製作の映画)
3.8
イーサン・ホークとユマ・サーマンのビッグカップルが誕生するきっかけとなった今作。
この映画が無ければ、ストレンジャーシングスのロビン役マヤ・ホークも産まれて無いのか。
(『Asteroid city』にも出演するマヤ・ホーク!スト・シン勢の快進撃は続く!)

ディテールの細かい近未来設定でSFファンを熱狂させるというより、ヒューマンドラマに重きを置いている印象。
生後まもなく、自分が″valid=適正者″か″Invalid=不適正者″か宣告される非情な世界で、″Invalid″の運命に抗う主人公がいかにして宇宙飛行士の夢を叶えるか、実直に闘う姿に勇気づけられた。

主人公ビンセントは、生まれながら虚弱体質を宣告されており、寿命は推定30歳。
科学的には劣った存在の烙印を押された彼だが、決してそんなことは無い。
なぜならガタカ社での業務では、適正者達に混じっても大変優秀な仕事ぶりが伺え、上司からも一目置かれている。
体力的にも、適正者である弟アントンに水泳勝負で勝利している。
科学では証明できないビンセントの潜在的な能力と、日々の努力が垣間見える。
(そもそも最初の検査の精度怪しい)

なによりビンセント。尿検査のシーンにおいて、専属医師より唯一生まれ持ったある要素について絶賛された。そう、″イチモツ″の大きさである。医師いわく「色々見てきたが、君のは素晴らしい」そうだ。
めっちゃ選ばれし者やんビンセント。
めっちゃ、validやん。