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SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのmanaminieのレビュー・感想・評価

3.9
松本人志の件でこの映画を思い出した。
回想シーンや被害者が経験した出来事を取材するシーンは苦しかった。

自分が安全地帯の未来にいる、つまりハーヴェイ・ワインスタインが既に失脚して、おそらく二度と社会復帰しないことが、わかっているから観られたけど、まだ係争中とかだったら怖くて途中でやめたかもしれない。彼に有利な、または甘い判決が出るのが怖くて。それぐらい醜悪。

公的な記録を抹消したり、秘密保持契約を結ばせたり、揉み消し方がエグすぎる。頭が切れて交友関係が広くて財力と政治力がある相手って最悪だ。

でもこの映画は勇気を与えてくれようとしてるとわかった。観たあとに希望が残る。

ストーリーラインは簡潔で、調査と聞き込みが続き、装飾はないのに映像の構成で一気に引き込まれる。視点人物が2人いて協力しあっているのも良かった。彼女たちの家庭や夫婦関係が描かれているのも。

自分がこれまでの人生で、軽微なセクハラのみの経験で済んでるのは単にラッキーだったか、守ってくれる人がいたからなんだと感じた。

世界中の人が安心して働けますように。権力を助長しない仕組みづくりや、法整備には積極的に賛成を表明していかなきゃと思う。そして身近な人を守りたいと思う。

そしてドナルド・トランプを再選させてはいけないと思った。
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