これは素敵なローグライクムービー。
タイトルシークエンスから"繰り返される"という大変おしゃな演出に胸が踊る。
「映画オタクのメタ読み」という人を食った設定も功を奏している。
これは"タイムループモノ"がジャンル映画としての地位を確立したからこそ成立するプロットだ。
また映画オタクトークも魅力的で、
「ハッピー・デス・デイとかオール・ユー・ニード・イズ・キルとか?」
「そこは恋はデジャ・ブでしょ」
などのやり取りはニヤリとする視聴者も多いだろう。(死に覚えをメインテーマにしたオール・ユー・ニード・イズ・キルが本作とまんまかぶるので勇気があるチョイスとも言える)
脚本も非常に練られていて、部長の出社タイミングという違物感のない舞台装置も非常に上手く動作している。
ただし物語としては満点なのだが、残念ながら絵面がどうしてもテレビサイズの域を出ておらず、世にも奇妙な物語っぽさが若干の減点材料だ。
あと余談だけれど、ぼくのWebプロダクション所属時代の働き方を思い出して吐きそうになったZE☆
総じて緻密に構成され、丁寧に作られた作品という印象を受ける。素晴らしい出来だ。オススメです!!!!