いんしょーと

美と殺戮のすべてのいんしょーとのレビュー・感想・評価

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)
3.4
映画のかなりの部分がオピオイドの薬害を、そしてその薬を売る会社を営むサックラー家の糾弾にあてているので、写真家ナン・ゴールディンとしての自分語りは少なめ。彼女が撮る写真だったり、それを撮った理由、きっかけ、テーマ的なものを話すのだけれど、それをもっと聞きたかった…というのが正直なところ。
ただ、芸術家として彼女の作品を展示する美術館へアプローチできたのは、確かに彼女の功績のひとつなのだから撮るべきものだった、とは思う。もっと観たい、と思った写真は写真集を買いなさいよ、ということかもな。