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美と殺戮のすべてのhoopのレビュー・感想・評価

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)
4.2
ナン・ゴールディン、1993年のYMO再生の写真集でその存在を知った。ストロボを直に被写体に当てるとても生々しい写真を撮る印象があった。
あれから30年、ナン・ゴールディンは美術界の重鎮になっていた。
どの様な経緯で写真を撮る様になったのか今回の映画を観るまで全く知らなかった。
まるでサックラー家と戦うためにこれまでの活動があったのかと思えてくる。
現代美術の役割は問題提起だと言われるが、メトロポリタン美術館やグッゲンハイム美術館での行動はただのデモではなくアートだと言える。
そして裁判を起こし、創業家サックラー一族に被害者の生の声を聴かせ、METやグッゲンハイム、大英博物館からサックラーの名を削除させる成果まで得た。
アートの力を改めて感じさせられた映画。
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