このレビューはネタバレを含みます
『熊は、いない』だが、タイトルのあとに(いや、いる)が隠れてる。
監督が出演してるし、割りと本気でドキュメンタリーと思って観始めたのだけど、序盤早々に劇映画であることに気付いた。特にトルコパートは、『撮影中の演技』と『素のパート』が説明なしに切り替わるので、観ていると混乱する。パンフを読む限り、おそらくは意図的。
イランのトルコ国境のある集落の古い因習(特に女性蔑視)を描いている。モデルとなった集落(へその緒を切るタイミングで許嫁も決まるとか)が現実にあるのか分からないけど、監督自身が出演しているせいもあってやたらリアリティある。
ちょいウトウトしてたのであまり感情移入とかはできなかった。最後は後味悪く終了。
パナヒ監督の経歴含めて興味が湧いたので、他の作品も観ようかと思う。