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ボーンズ アンド オールのShokoのレビュー・感想・評価

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)
4.3
①〖ボーンズ アンド オール〗(映画/アメリカ・イタリア/2022)



『人食いの少女マレンは父親に見捨てられ、出生証明書に書かれた母親の出生地であるミネソタへ向かおうとしていた。途中の町で、同族(イーター)だという男サリーと出会い、マレンは彼と共に老婆を食べる。サリーは食べた相手の髪の毛を集めているという。気味の悪いサリーを残し、マレンはバスに飛び乗った。旅を続けるマレンは一人インディアナに到着、そこでまたも同族と出会う。リーと名乗るその少年とマレンは行動を共にするようになり、徐々に親密になっていった二人はミネソタまでのドライブを始める』というお話。
ルカ・グァダニーノ監督、ティモシーシャラメ主演の人間食べ食べロードムービーです。
人間を食べるタイプの映画が好きなので観ました。



・最後までしゃべる、ネタバレなしの感想は性癖タコ殴りにされる映画です。





ティモシーシャラメがあまりにも性的でやられた。あのスーパーみたいなとこで出てきたところでウワッ好きだ!ってなって、あの天才的な髪の色も、ズボン意味あるんか?みたいな服も、ガリッガリなのにバキバキの体もキスシーンもフェスティバルで男を誘うところも全部があまりにも良すぎた。セックスしてる最中に後ろから首掻っ切って殺すとか解釈一致すぎる。
ただ人肉×シャラメだからすごい美しい映画で、ナイフとフォークで人肉食べるぐらいのを想像してたので(予告もなんも見てないしエンドロールまで監督も誰か知らなかったしR18なのはさっき知った)冒頭のサリー(マークライランス、この人の声ほんとすごいわかるよね)が薄手の白ブリーフに肌着をインして死にたてのおばあさんの体を貪るシーンとかめちゃくちゃ気持ち悪くて思ってたのと違う…って思ったけど、シャラメ出てからはなんとか大丈夫だった。
でも全然きれいじゃないので、この監督といえばCMBYNのイメージだけどえーってなるかも、いや、風景とかは綺麗だった。ああいう地平線、美しすぎてすごい怖い。
あとはこの監督だな〜って思ったのはシャラメがずっと美しいところかなあ。自然光とシャラメの組み合わせ撮らせたら最強なんじゃないの。
人間食べて血だらけで肉片がビチャって落ちるのとか、最後のサリーの傷口から内臓?なんか取り出すのとかもしっかり見えてグロだけど、サリーがよだれ垂らしながら迫ってくるところマジのマジで無理すぎて目を強くつぶってやり過ごした。
この監督、グロいの撮らせたら実はかなりすごそう。もうもっとホラーに振り切ったの撮ってみてほしい。
あとラストのマレンがリーを食べるところ、わかるしこれが見たくて観たんだよって感じだったけど、監督の「これが愛!どや!」みたいなのが透けてなかった?そんな得意げになるほどではないと思うよ。人間食べ食べ映画のスタンダードじゃない?愛ゆえに食べるみたいなのはさ。
でも最後に愛を獲得できたのは良かったね。
やっぱり健やかな暮らしには愛が必要だし。
愛とたんぱく質さえあれば健康に長生き!みんなも愛する人間を食べよう!
この頃愛について見失ってたけど、取り戻せそう。人間を食べます。
冒頭のお父さんに置いていかれるシーン、エーッそんなあってなったけど話が進んでいって実はお母さんもイーターだったことがわかって、なんかもうお父さん不憫すぎるし生きてて良かったね。あと3歳の赤子が人間の首食いちぎるほどの顎の力あるんかな?めちゃ顎が屈強じゃない?お母さんがほんとにやばくて、自分で自分の手を食べるのもやばいし娘殺そうとするのもやばくて震えた。
これR18だしちゃんとホラーと銘打ってるけど、思った以上に疲れた。
見終わった後の言葉にならない感情をしばらく放置してたら何もかも忘れてしまったけど、ティモシーシャラメのために観てよかった。私の中でこんなにシャラメが刺さる日が来ると思わなかったよ。

(27/劇場鑑賞8)

② 〖ボーンズ アンド オール〗(映画/イタリア・アメリカ/2022)



『人食いの少女マレンは父親に見捨てられ、出生証明書に書かれた母親の出生地であるミネソタへ向かおうとしていた。途中の町で、同族(イーター)だという男サリーと出会い、マレンは彼と共に老婆を食べる。サリーは食べた相手の髪の毛を集めているという。気味の悪いサリーを残し、マレンはバスに飛び乗った。旅を続けるマレンは一人インディアナに到着、そこでまたも同族と出会う。リーと名乗るその少年とマレンは行動を共にするようになり、徐々に親密になっていった二人はミネソタまでのドライブを始める』

映画館でおかわりしたかったのに逃して配信待ってた。そしてさらちゃんと観たくてタイミング見計らってた。早くも今年のベスト映画決定映画です。

初見の記憶がもう半分くらいしかなくて、シャラメの美とサリーのブリーフとよだれ気持ち悪すぎっていうのとか、あとお母さんの腕ないとかそんな感じ。
そんなフワフワの記憶で見たけど今回もものすごく良かった。
最後までわかってる分泣けた。だって愛じゃんね。
なんとなく愛してるから食べたいっていう感じだと思ってるけど(また食人について喋り出した)愛してるから食べられてもいいんだ…確かにそうか…って思ってなんか泣いたよね。言ってることわかる?これ明日読み返したら「?」ってなりそう、まあいいや。
あと冒頭のマレンが友達の指食べるところ、食べる前に友達のにおいめっちゃ嗅いでたのとかやっと気付いた。
妹のアイスクリームみたいにつぶつぶいっぱいかかってるやつ食べたい。

で、美シャラメなんだけど、もうほんとさー…監督にずっと感謝。ライティング担当と衣装担当にも感謝。マダムみたいな服も着こなすシャラメ。タバコ吸うシャラメ、車運転するシャラメ、自然光の中で涙をぽろぽろと零すシャラメ、上半身裸で血だらけシャラメ、あとキスシーン全てが最高に美。見るタイプの美容液。監督の性癖大博覧会だった。
あと前も言ったけど遊園地の男を誘ってキスしてセックスして後ろから首かっきるシーンね。監督、わかりがすぎるよ。
それと妹と電話するところとかの妹にちょっと優しい感じ良すぎた。
シャラメをキャスティングしてくれてありがとう。でももっといける、この監督ならもっとシャラメの魅力引き出せるよ。もう一本ぐらい一緒にやっとこ。お願いします。

はあ、本当よかった。シャラメ…きれいな役もいいが、こういうのもまたやってほしい。でもそれはそれとしてウォンカはかなり楽しみ。
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