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ボーンズ アンド オールのhrmのレビュー・感想・評価

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)
3.5
青春恋愛ものとスプラッターとファンタジーがそこに在って、シャラメを美しく映し過ぎていないところに好感を持った(そう感じたのは、私が男性の美しさに外見をあまり求めていないからかも知れない)。
造形的な美しさは、長所であり短所でもあると思ってる。
つい目が行ってしまう美には、それ以外の素晴らしさを影に追いやってしまう哀しさがある。

観てきた映画の中では、ざっくり「raw」、「ぼくのエリ200歳の少女」(ハリウッド版は「モールス」)と同ジャンル。

「?」と思った点は、遭遇頻度高くない?(展開上仕方ないか)と、あの動作をしている時にああしたら痛いくらいの筋反応をするのでは?

良かった点は、孤独さと解り合えなさ、男性性と女性性の性質の違いの描き方。
それから音楽。

あの登場人物が求めた、愛しているであろう人物への願望。
私もあの状況におかれたらそう切望するよ、と激しく思った。

カニバリズムは比喩でしかないということも容易に理解できる。
言葉にすると物凄く陳腐になってしまうけれど、「孤独を救うのは他者からの愛」そしてそれは、自分よがりじゃ得られない。

さっき調べたら、監督は2018年版「サスペリア」のひとだった。
解る気がした。
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