たいが

ボーンズ アンド オールのたいがのレビュー・感想・評価

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)
3.9
ルカグァダニーノ×ティモシーシャラメって聞いたらどうしたってCMBYNを思い起こしてしまうし、そこと比較してしまう
結論から言えばCMBYNと同じテーマを扱いながらも対極にある作品というような印象を持った

どちらも許されない欲望を扱った作品であるけれど、その扱い方において2つの作品は異なっている
CMBYNに関してはその中にある綺麗な部分をかき集めて映画として昇華させた美しい映画である一方で、ボーンズアンドオールに関してはその中の孤独や罪悪感などを描いた生々しい作品になっていたと思う

両親の描き方も対極で、CMBYNでは聡明で深い理解と愛情を持った両親が描かれていたが今作の両親は娘を腫物扱いするような理解も愛情もない存在として描かれていた

今作では全体を通してマイノリティであることの孤独や罪悪感、生きづらさが生々しく描かれていた

ラストの展開に関しては中盤である程度予測はできてしまっていた
だけども、あの最後のシーンを見てあれこそが人を愛することの究極系なんじゃないかと思った
そしてそれをできないぼくらにとってあれに代わる愛情表現は果たしてあるのだろうか、、、
たいが

たいが