竜平

ツインズの竜平のレビュー・感想・評価

ツインズ(1988年製作の映画)
3.7
極秘の遺伝子実験によって生まれるもすぐさま離れ離れになってしまったという見た目も中身も正反対の「双子」がひょんなことより再会、やがて巻き起こる騒動、という話。アーノルド・シュワルツェネッガー、ダニー・デヴィート共演で贈るトンデモ系コメディ。

『キンダガートン・コップ』を見た流れでこれまためちゃくちゃ久しぶりの鑑賞。シュワちゃんはじつは今作がコメディ初出演。でアイヴァン・ライトマンとのタッグは『キンダガートン〜』『ジュニア』と続いていく。ちっちゃい体で小狡いことばっか考えてる、けれども女性関係の強さやユーモアを併せ持つ兄と、心も体も大きく知識が豊富でめちゃ怪力、だけども生い立ちから世間にだけは疎い弟。ダニー・デヴィートとシュワちゃんによるまさに凸凹コンビの姿が終始楽しい。一方は金儲け、一方は本当の父や母を探すため、なかなか溝が埋まらない中で裏社会絡みのとある騒動に巻き込まれていくそのドタバタ模様と共に、兄弟として徐々に交流を深めていく様、更に実験によって生まれたという事実など存在意義に関するような人間ドラマもほんのり入ってくる、いや本当にほんのりね、そんなこんなでじつは旨みが多いあたりも見どころと言えるかも。

思い出補正はやっぱりあるんだろうけど、とにかく微笑ましい。てか設定の大味感からしてニヤけてしまうの俺だけじゃないよね。マジで軽ーく楽しめる「古き良き」な一本がここにも。
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