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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!のnekokatzのレビュー・感想・評価

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昨日見た「ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!」のこと。字幕版を鑑賞。

ミュータント・タートルズのCGアニメリブート作品。
ルックやアニメーションはそこそこ良いのだが、全体にセンスが「古い」のがややキツい。

科学者バクスターの死とともに下水道に流れ出た変異誘発物質ウーズ。その影響でミュータントとなったカメ4兄弟が、ウーズを悪用しようとするユートロムやスーパーフライと闘う…という話。
ブライアン・シンガーX-MENにもこういうのあった、定番プロット。

日本のアニメファンにもフィットする米国製CGアニメに馴れてきた所に、そうじゃないのが来ると違和感あるよね。

絵柄は、アクリルガッシュ風の不透明塗りの色使いで、粗いタッチ。これは暗い場面の雰囲気が出てると思う。

キャラデはミュータント達はともかく、人間キャラはややクセが強い。あと、ヒロイン含む女性キャラが徹底的に可愛くないのが致命的だよね…。

劇中、AKIRAや進撃など日本ネタ多し。

これ、ミュータントは黒人の若者のメタファーになってると思うのだけど、敵も味方も「家父長的、ヤンキー的価値観の集団」なのだった。
そのくせ、ジェンダーへの意識はほぼ無いし、「フェリスはある朝突然に」を引用した高校生活は旧世代の描写だし…と、20世紀の若者映画みたいな古さがある。

Pのセス・ローゲンのセンスなのか、監督のセンスなのかわからないが、さすがに北米のZ世代にこれは刺さらないのでは…と心配してしまった。
スパイダーバースがいかに頑張ってアップデートしたのかを、逆説的に教えてくれる作品かな〜
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