最近の映画記録、TIFFの8日目にみた「フー・バイ・ファイヤー」のこと。
ユース部門の一本で、カナダ映画。
155分と長くて期待していなかったが、意外と最後まで見ていられた作品。
舞台はケベックの湖畔。
山中のロッジに、脚本家アルベールの一家が夏休みで訪れる。
ロッジの持ち主ブレイクは映画監督。以前はアルベールとコンビで製作をしていたが袂を分かった。
アルベールの一家は姉アリョーシャと弟マックス、弟の友人ジェフ。このジェフが実質主人公で、映画監督を目指している。
かなり人数多いドラマ。
まずこの一家がロッジに行くまでの道中で、既にいろいろ不穏。
オヤジ二人に漂うボーイズクラブの悪い面、マチズモというか、そういうのが漂ってくる。
まあ色々と事件が起こって、大人の間のそれは随分と空気をギスギスさせる。
一方ジェフは、アリョーシャに恋心を抱いて、その結果ある「お痛」をしてしまう。
この若者の行動は「若者あるある」で、ユース部門ぽい。
構成が緩めでなんとなく時間が流れる、自分が苦手なタイプの映画祭向け作品だが、キャストが悪くないのか、存外楽しめた。