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叫びのnekokatzのレビュー・感想・評価

叫び(2024年製作の映画)
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最近の映画記録、TIFFの9日目にみた「叫び」のこと。
ワールド・フォーカスの一本で、スペイン/アルゼンチンの映画。

日程的に諦めていたが、運良く滑り込み。

これは見て良かった。
サンセバスチャンで監督賞を受賞したホラー映画。

冒頭はクラブシーン。
ある女性が自らの顔をカウンターに打ち付け、狂った様に見える。

タイトル後、舞台は2021年のマドリードに。

20歳くらいの女性、アンドレアが描かれる。実は自分は養子だと最近知った彼女は、出生記録を取り寄せる。
出生地はアルゼンチンのラプラタ。

実母は実は最近死亡と分かり、さらに20年前に殺人事件を起こして収監されていた事を知る。

そんなアンドレアが、彼氏とビデオ通話をしていると、背後に謎の男の影が。
肉眼では見えない黒服の老人が、アンドレアの周囲をいつも見張っていて…という展開。

ビデオ通話を使ったここらの演出は今時のホラー感ある。
撮影も音響もなかなか良く出来ている。

ミッドポイントで、舞台は1998年のラプラタに。

カミラという女性が登場。映画学校の学生で、いつもVX1000を持っている!
このカミラ役のマレーナ・ビージャが良い存在感。

彼女はフランス人のマリーという女に惹かれ盗撮を始める。
その映像で課題を作ろうとするのだが、マリーの周囲に黒服の老人がいると気付き…、という展開。

「イット・フォローズ」に近いアイデア。
だが、背後にしっかりしたメタファーがあると思う。

黒服の老人は、カトリックのメタファーかな。

女に生まれた事の罪と牢獄。
生きてる時は監視され、死んでも囚われ、次の世代も呪われる。

そう自分は理解した。
カトリック圏コワイコワイなホラーだなと。

大変良かった。
ぜひ一般公開してほしい。
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