かずぽん

ヒトラーの死体を奪え!のかずぽんのレビュー・感想・評価

ヒトラーの死体を奪え!(2022年製作の映画)
3.0
監督:ベン・パーカー(2022年・英・94分)
原題:BURIAL(埋葬)

第二次世界大戦末期の1945年、陥落後のベルリン。ソ連軍の情報士官ブラナ・ブロスカヤ中尉(シャルロット・ヴェガ)たちは、スターリン直々の極秘命令で大きな木箱(ヒトラーの遺体の入った棺)をモスクワまで運ぶ任務を負った。ヒトラーは自殺を遂げて、焼かれたはずの亡骸だ。
これは極秘のため飛行機での輸送は断念。木箱をトラックに乗せて、ブラナたちは徒歩で密かに運び、途中からは列車でモスクワに入る予定だった。
ポーランドの森林地帯を抜けて東を目指すが、森には≪ヴェオヴォルフ≫を名乗る者たちがおり、襲撃を受けヒトラーの遺体を奪われてしまう。
ヴェオヴォルフとは、降伏を拒否して戦闘を続けるナチスの残党だった。

邦題のせいで、コミカルな描き方だろうと思ったのが間違いだった。画面は暗く、何が起きているのか分りにくい部分もあったが、興味深い内容もあった。
何故スターリンが、ヒトラーの死体を運んで来いと言ったのか?
それは、ヒトラーが完全に死んだことを確認するためだった。まるで、討ち取った証拠として生首を持ち帰る戦国時代の戦のようだと思った。
死体を奪いあうシーンは緊迫感もあり面白かった。
ただし、お疲れの身体には恰好の入眠材となるかも。
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