無愛想なタクシー運転手シャルルは、金も休みもなく免停寸前で、人生最大の危機に陥っていた。
そんな折、彼は92歳の女性マドレーヌをパリの反対側まで送ることに。終活に向かうというマドレーヌは、シャルルに次々と寄り道を依頼する。
彼女が人生を過ごしたパリの街には多くの秘密が隠されており、寄り道をするたびに、マドレーヌの意外な過去が明らかになる。
そしてそのドライブは、いつしか2人の人生を大きく動かしていく。
偶然乗せた客が実は自分の人生にとってとんでもない存在になることをシャルルは知る由もなく物語は進んでいく。
パリの反対側という大移動で稼げると思ったシャルルだったがタクシーが進み出した途端にどんどん話し出すマドレーヌにシャルルは嫌気がさすものの、その話を聞いていく過程でシャルルの内に秘めた温かさや優しさがマドレーヌを癒し、マドレーヌの体験を通してシャルル自身の素行の荒さや問題事を見直すきっかけになっている。
ラスト、マドレーヌがシャルルに渡した大金はえげつないほど大金だけど、あれはきっとシャルルと過ごした時間が本当にかけがえのないもので、施設に入る前最後のそして人生最期の思い出となったことを感謝したいという気持ちが込もっての金額なんだよね。
にしてもマドレーヌの人生壮絶すぎ。
男運悪すぎだろおおおおお！
見抜けなかったマドレーヌもマドレーヌだぞ。
